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海の向こうで暮らしてみれば

日々の小さな発見や初めての育児、ワンコのことをゆっくりつづります。

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モニックおばさんのリラ


 私の周りには花の好きな人が多いのです。思えば、祖母も母もそしてお義母さんも。そして私の大好きなお義兄さんのダビッドも花が好きです。


 調度私が小学校1年になった時に担任だったとても大好きな先生がいました。その先生が茶の道の話をしてくださり、「一期一会」という言葉を教えてくださいました。その先生は新しい小学校生活で新しく出会うお友達との出会いを大切にしましょう。と言う意味で自分のクラスの子供たちにそのお話をしてくれたのではないか?と今になって思うのです。


 私の今までの時間の中で、一緒に過ごした時間はわずかであっても、心にいつも残っている?今でもそのお顔も声も不思議なほどに忘れられない人がいます。まさに一期一会の出会いであったと思うのです。



 今、お義母さんの自慢の紫色のリラが満開です。私はリラの香りが大好きで、しかもその花たちが咲き始めると気持ちが元気になるような気がするのです。その紫色のリラを見ると心の中でいつもきりっとした笑顔のモニックおばさんを思い出すのです。

 モニックおばさんはN氏のママレンヌ。キリスト教で子供の洗礼の時にその子の両親に何かの事があった時はこの人が母代りとなるのです。とにかくこのママレンヌとなると誕生日やクリスマス、何かのお祝い事にはモニックおばさんがN氏のためにプレゼントを贈ってくれたそうです。

  
お義母さんにとっては義理の姉にあたるモニックおばさんは完璧な人でした。そんな人はいないでしょう?と私も彼女に出会う前は思っていました。いつも彼女にぴったりの洋服を着ていて、旦那様にも同様の抜群のセンスのコーディネート。お家はいつもピカピカ。お料理もお菓子作りも上手でした。

いつだったか、何故か彼女の家でお茶を頂くことになりました。おばさんは「これ昨日作ってみたの。お茶と一緒に食べてみてね。」とフロランタンと言う名のお菓子を出してくれました。お菓子の世界に入って焼き菓子が大好きな私の好物のひとつ。ザクザクとカットされたアーモンドと甘さと苦みが抜群の加減のキャラメル。今までに食べたこともないくらい美味しいフロランタンでした。


予期せぬ乳がんに罹ってしまったモニックおばさんのがんが再発したのは私たちが結婚する日も目前の事でした。それからゆっくりと何年もかけて彼女は自分の最後の準備をしていました。自宅は今まで以上にすっきりと片付け、最愛の家族と南の島へ旅行へ行きました。最後に火葬場とお葬式の手配、大好きだった義妹にお葬式に来てくれた方へのあいさつの手紙を託し、もちろんお墓も決めました。手紙を書き終え、お葬式用のお花の手配の済んだ翌週に旦那様の腕の中で静かに旅立ちました。


彼女をよく知る家族の皆は「モニックは完璧すぎたのよ。だから病気になってしまったとしか思えない」と言います。でも彼女はいつも人生を楽しんでいた。彼女の写っている写真はいつも嬉しそうに笑っています。N氏の何歳かのお誕生日の日に撮った写真に写る彼女の笑顔は忘れられません。


紫色の綺麗なリラを見ると思いだすモニックおばさん。これはモニックおばさんのリラだと思うのです。何故でしょう。

いつもそのリラの前で息子たちが嬉しそうにブランコに乗っています。モニックおばさん私たちの息子たちを見守ってね。今でもおばさんが私の心にもお義母さんの心にも生きています。


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うちの裏にも丁度薄紫のリラの花が咲き乱れています。
(お隣のお庭の借景ですが)
そして、モニックおばさまのお話を読んで、オットの叔母さんの事と重なって涙が出てしまいました。
嫁いだ早々、近所でもあったので何かと優しく心配りをしてくれた叔母さんで、出会った半年後にがんの再発で亡くなってしまった方なのです。
モニックおばさまの死に支度といい、リラの薄紫(はワタシの中での叔母さんのイメージカラー)といい、不思議な感じです。
今生ではもう会えませんけど、おばさんは心の中で生き続けていると思っています。
こんな風に家族から季節の折々に思い出してもらえるなんて、モニックおばさまもさぞ嬉しい事と思います。
良いお話をありがとうございます^^

  • posted by leeloux 
  • URL 
  • 2015.04/23 08:03分 
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leelouxさんへ 

この時期に咲くリラの花は本当に美しいですよね。私が見ていたリラの花は過去記事にちらっと載っています(↓)

http://tintinmaman.blog77.fc2.com/blog-entry-193.html


正直モニックおばさんのことを記事にするのは迷いました。でも「明るくて、人が大好きなおばさんだったので書いてみようかな」と彼女が亡くなられて6年も経ってしまってから思えるようになりました。


旦那様の叔母様もリラの花が咲くころにleelouxさんの心の中へ戻って来られるのですね。きっと今世ではなくとも、どこかで違った形でもまたお会いできますように。私もモニックおばさんとの再会を楽しみに今年のリラの香りを楽しみます。

  • posted by tintinmaman 
  • URL 
  • 2015.04/23 10:18分 
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プロフィール

tintinmaman

Author:tintinmaman
タンタンママです。フランス菓子を勉強するために渡仏。フランス・リヨンの郊外での生活も15年目突入。パティシエを続けながら、同職の夫と2人の息子たちとのんびり生活中。

夫→普段は物静かな人。しかし怒らせると手が付けられない典型的なラテン男。こだわる事については完璧主義な働き者。

タンタン→長男・2008年5月4日生まれ。サッカー好きなおしゃべり9歳児。

ジュジュ→次男・2013年8月21日生まれ。お兄ちゃんと同じ4000gで生まれたビックな赤ちゃん。年中さん。

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